「孤食」について

「孤食」について

トナリトの清水です。今回は「孤食」について。

 今、「孤食」が社会問題化しているらしい。
 「孤食」とは、一人で淋しいと感じながら食事をすること。
 そりゃ、時と場合にもよるけど、食事は家族や友人等と一緒の方がいいよなぁ…。特に、誰もいない部屋でひとりで食べる夕食は、ちょっと淋しい気持ちになる。

 僕は、以前書いた小説の中で、“ひとり暮らし高齢者たちと孤食状態にある小学生たちが互いに声をかけあって集まり、みんなでワイワイ朝食を食べる” という場面を書いた。
 その場面を書きながらペンを走らせる自分は、ワクワク心躍らせていたのを覚えている。
 そして、その小説を読んでくれた友人のひとりが「こんな場所、私の近所にもほしい」という感想をくれた。
 特別なものはなくていい。ただ、普段ひとりで食事をしている人たちや、何らかの事情でひとりで食事せざるを得なくなった人たちが、“誰かと一緒に食べたいな”と思った時に気軽に食べに来れる場所。そんな場所があったらいいなと思っている。

 でも、そうした場所が、今「孤食」で淋しい想いをしている人たちの求める場所なのだろうか?
 僕の勝手な思い込みで、今のニーズはそうでないのかもしれない。
 共働き、ひとり親、未婚、死別など、様々なことを背景に増加する孤食。ゆくゆくは「孤食」をテーマにした小説を書いてみたいと思っているし、そのためにも、孤食状態にある人たちがどんなことを求めているのかを、もっと知ってみたいとも思う。

 そして、「食」を通じた人と人とのつながりづくりを進めていきたいと考えているトナリトは、この孤食という課題に対してどのような向き合い方ができるのか?
 そんなことを頭の片隅で意識しながら、今後の活動に取り組んでいきたい。

トナリト:清水

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